北海道伊達市

未来に翔く緑豊かな健康文化都市
http://www.city.date.hokkaido.jp/

人口 34,439人(平成30年10 月31日現在)
主な産業 第1次産業   1,651人(10.6%)
第2次産業   2,963人(18.9%)
第3次産業 11,014人(70.5%)総数15,628人
市の紹介  伊達市は北海道の中でも四季を通じて気候が温暖な土地として知られています。最も寒い1~2月でも-3~-4℃に過ぎず、3月には暖かい南風が雪を解かします。この自然の利点を活かした農業は市の基幹産業となっており、特に野菜を中心に道内有数の食料供給地としての役割も担っています。また、心身障がい者福祉施設や老人福祉施設などの施設を有し、「福祉のまち」としてのイメージを定着させています。さらに、国指定史跡北黄金貝塚に代表される遺跡や出土品のほか、アイヌ関連資料、国指定史跡で蝦夷三官寺の一つである有珠善光寺関連資料、伊達市の開拓にあたった仙台藩一門亘理伊達家ゆかりの武家文化財・美術品・古文書や開拓農具・民具等の文化財を有し、これらの活用を通じ、「歴史と文化のまち」としてのイメージも形作られつつあります。
縄文を活かした
まちづくりの紹介
 伊達市では平成13年6月に史跡北黄金貝塚公園がオープンしました。園内では復元した貝塚や竪穴式住居、水場の祭祀場の露出展示などを見ることができます。また、出土遺物を展示し、遺跡の内容を解説する北黄金貝塚情報センターを併設しています。4月から11月までの開館期間中は「オコンシベの会」という解説ボランティアが来園者をご案内いたします。また、同センターでは模擬発掘体験や黒曜石のナイフづくりなどの体験メニューを豊富に用意しています。さらに縄文時代の森を再現する「縄文の森づくり」の活動によって、来園者が縄文文化を体感できるような史跡公園を目指しています。この「縄文の森づくり」では「縄文スクスク森づくりの会」というボランティア団体が種拾いから苗木づくり、植樹、草取りといった一連の作業を主体的に行ってくれています。さらに平成10年9月から毎年行っている「だて噴火湾縄文まつり」では北黄金貝塚を会場としたユ二一クなイべントやシンポジウム等を行い、多くの人々が遺跡に足を運び、学ぶとともに楽しんでもらおうとの趣旨で行っています。これについても「噴火湾考古学研究会」を中心とした民間団体等が主催しており、市はその後押しをしています。この様に当市では実際に市民の人々が自ら縄文文化や遺跡と関わる方法で、より正しい歴史認識をもち、市民生活に染み渡るようなまちづくりを継続中です。
主な遺跡 北黄金貝塚
縄文時代前期(約6,000~5,000年前)の4か所の貝塚を中心とした遺跡で、これまでの調査で台地上からは貝塚・盛土遺構・住居跡・墓・狩猟用の落とし穴などが、低地の湧き水周辺からは水汲み等の作業場・石器の廃棄に関連する祭り場が発見されています。これらの発見によって縄文人の日々の生活から社会環境、精神世界までうかがい知ることができます。また、墓から出土した埋葬人骨14体は道内最古の例であり、考古学ばかりではなく、形質人類学の分野でも貴重な資料となっています。
○有珠モシリ遺跡
縄文時代晩期~続縄文時代前半(約3,000~1,700年前)の人骨を伴う墓が発見されています。副葬品として供えられた貝製品は沖縄周辺の南海産の貝でできたものがあり、広範囲な人と物の流れが明らかとなっています。さらに釣針や銛、熊の彫刻を施したスプーン等、装飾豊かな骨角器は続縄文文化の内容を考える上で貴重であり、平成16年には、国の重要文化財に指定されました。

主な観光地  有珠善光寺 伊達市開拓記念館 有珠山 有珠海水浴場 伊達温泉 バチラー夫妻記念堂 黎明観 北湯沢温泉 三階滝
主なイベント ○有珠磯まつり
7月第1日曜日に有珠海水浴場で行われる。有珠特産の海の幸の即売やアトラクションなどを実施しています。
○伊達武者まつり
8月上旬に伊達市街で行われる。騎馬武者が市内をねり歩く伊達騎馬総陣立をはじめ、伊達武者山車など多彩な催し物が行われます。
○だて噴火湾縄文まつり
8月下旬に北黄金貝塚で行われる。実際の遺跡を舞台に縄文にちなんだコンテストやゲームなどのアトラクションを行います。石器・土器作りや火おこしなどの縄文体験コーナーもあるほか、縄文をテーマとしたシンポジウムも開催します。