青森県青森市

水と緑と人が共生し 地域の絆で築く 市民主役の元気都市・あおもり
http://www.city.aomori.aomori.jp

人口 285,158人(平成30年4月1日現在)
主な産業 第1次産業 3,956人(3.1%)第2次産業 19,050人(15.1%)
第3次産業 102,763人(81.7%)総数(分類不能分含む)130,968人 ※平成27年国勢調査より
市の紹介  平成 17年4月1日に青森市と浪岡町の合併により新「青森市」が誕生しました。
青森市は、南に八甲田連峰、北に陸奥湾を望み、 824.61k ㎡という広大な行政面積を有しています。その内約 70 %が森林であり、また、陸奥湾からの豊かな恩恵を受けており、「青い森」「青い海」に抱かれた自然豊かなまちです。
青森市は豪雪都市として広く知られていますが、豊富な雪はそのまま水資源となり、八甲田連峰を源とする水道水は、厚生省の利き水会で「日本一おいしい水道水」と高く評価されました。また、西の梵珠山麗からも、名水の誉れ高い「十和田霊泉」が湧き出すなど、雪は価値のある資源として見直されています。名水に育まれた「りんご」の生産量も全国屈指で、文字通り豊かな自然環境を活かした農産物も青森市の魅力のひとつとなっています。
縄文時代から現代に至る 5 干 5 百年に及ぶ時間を越えて姿を現した「三内丸山遺跡」からは、これまでの縄文観を変える、多様で多量な遺構や遺物が発見されています。この遺跡は国内外から広く注目を集め、国内最大級の縄文集落跡として、国の特別史跡に指定されました。
更に、国指定史跡としては、中世城館として屈指の保存状態を留め、中世史における考古学的研究の先駆けともなった「浪岡城跡」、全国的にも類例のない特異な配列による環状列石を主体とする「小牧野遺跡」、また、土塁と壕に囲まれた平安時代の集落跡である「高屋敷館遺跡」があります。
国指定重要無形民俗文化財に指定されている「青森ねぶた祭」は「秋田竿燈まつり」、「仙台七夕まつり」と並ぶ東北三大祭りとして有名で、北国の短い夏を彩る日本の火祭りとして世界的にも知られています。
また、青森市からは多くの優れた芸術家を輩出しています。板画家棟方志功や関野凖一郎をはじめ、洋画家阿部合成や常田健、「こぎん」の鎌田光展などその分野も多方面にわたります。青森市では、現在、「版画のまち」を標榜するなど、様々な文化活動を行っています。

縄文を活かした
まちづくりの紹介
 後世にわたり持続可能な都市を構築していくため、青い森、青い海を保全し、都市が自然環境に与える影響の低減を図り、都市と自然の調和を図るものとし、市民がまちづくりの主体となり、行政はまちづくり活動を支援する役割を担い、市民、企業、行政が互いに信頼・協力しあう協働作業によってまちづくりを進めることを基本としています。
この精神のもと、市民の貴重な財産である森林、河川、海などを大切にし、これら自然との共生を図るとともに、これまでの歴史の中で築き、育んできた貴重な文化の継承とその発展を図ります。
更には、青森らしい景観の形成により、個性ある街並みや、活き活きとした市民の暮らし、文化を醸成し、「青い森」に象徴される美しく雄大な自然と縄文遺跡に代表される歴史文化遺産を正しく次代に引き継ぐとともに、親しみの持てるふるさと青森のまちづくりを目指しています。
主な遺跡 三内丸山遺跡
縄文時代前期から中期(約5,500年から4,000年前)にかけて長期間継続した大規模な集落跡です。数多くの竪穴住居跡、大型竪穴住居跡、直径1mのクリの巨木を柱にした掘立柱建物跡、大量の遺物が捨てられた谷(泥炭層)、大規模な盛土、道路沿いに並ぶ大人の墓、土器を棺とした子どもの墓などが見つかりました。また、谷から見つかった動物や魚の骨、植物の種子や花粉から、当時の食生活や自然環境などを知ることができました。さらに、ヒスイやコハク、黒曜石が見つかったことにより、遠方との交易を、漆器は専門的な技術を持った人々が存在していたことを物語っています。平成12年11月に縄文遺跡としては日本で3件目の特別史跡に指定されました。
浪岡城跡
室町時代の末から戦国時代に、南北朝時代の後醍醐天皇に仕えた北畠氏の子孫が居城したと伝えられる中世城館跡で、昭和 15 年に青森県で初めて国史跡の指定を受けました。津軽平野の南東部、津軽各地へ通じる道の交差点にあたる部分に築城された城館で、浪岡川の北側の河岸段丘上に位置し、堀や土塁で区画された8つの曲輪で構成されています。
昭和 52 年から行われた発掘調査によって、国内外産の陶磁器や木製品、銭貨、仏具、武具等の多様な遺物の出土とともに建物跡や堀の規模や構造が確認され、文献からは窺い知ることのできなかった浪岡城の姿が一部明らかにされました。「地方」における当時の大名の在り様を明らかにしたものとして、歴史研究者から高く評価されています。
小牧野遺跡
縄文時代後期前半(約4,000年前)に作られた環状列石(ストーンサークル)を主体とする遺跡です。この遺跡は、近くを流れる荒川と入内川に挟まれた台地の上、標高約145mのところにあります。縄文時代の精神生活や社会構造を明らかにするとともに、土地の造成や多量な大型石の運搬・設置など大規模な土木工事の実体などを知る上で極めて貴重であることから、平成7年に国史跡指定となりました。高屋敷館遺跡
今からおよそ 1,000 年前の、平安時代に営まれた集落の跡です。東側に八甲田連峰を望む梵珠山から南へ延びる大釈迦丘陵上に広がり、東側を大釈迦川、他方を壕と土塁で囲んでいます。平成 6 ・7年に行われた発掘調査では深さ 3 ~ 4 mの壕やその外側に回る土塁、 160 棟を超える住居跡が発見されました。その他、土器・木製品や金属加工を行っていたと考えられる建物(工房)の痕跡なども発見され、当時の人々がどのような生活をしていたのかが一部明らかになりました。平安時代の集落として、全国的にも珍しい構造であることから、平成 13 年に国史跡に指定されています。
主な観光地 ○日本の百名山の一つに数えられる『八甲田連峰』と大自然の中で憩う『八甲田の温泉』
○開湯1200年。日本屈指の歴史ある温泉『浅虫温泉』
○林檎と中世の里浪岡
○青森の地で育まれた歴史と文化を体感。『ねぶたの家ワ・ラッセ』『青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸』『あおもり北のまほろば歴史館』『棟方志功記念館』『青森県立美術館』『森林博物館』『国際芸術センター青森』『青龍寺』
○青森県立郷土館
○『三内丸山遺跡縄文時遊館』『縄文の学び舎・小牧野館』『小牧野の森・どんぐりの家』
主なイベント ○八甲田雪の回廊と温泉ウォーク/3月下旬
冬季閉鎖の八甲田・十和田ゴールドラインが開通する直前の特別イベントです。酸ヶ湯から谷地までの全長約8.1キロメートルのコースを歩くイベントで、高さ9メートルにもなる雪の回廊は圧巻です。
○青森春まつり/4月下旬~5月上旬
桜が満開となる4月下旬から5月上旬まで、青森市内の合浦公園と野木和公園で開催されます。露店が連なり、春爛漫を楽しむ市民で賑わいます。
○AOMORI春フェスティバル/5月上旬
『青森ねぶた』『よさこい』等が豪華競演。県産の食材を使用した飲食、物販店が軒を連ねるなど、まちなかに人があふれ賑わいます。
○浅虫温泉花火大会/8月1日
青森の奥座敷、ねぶた発祥の地とも言われる浅虫温泉で開催される花火大会。この花火大会を合図に『ねぶた祭』をはじめ、青森の夏まつりが始まります。
○青森ねぶた祭 前夜祭/8月1日
ねぶた祭の前日に、ねぶたの制作小屋が立ち並び、ねぶたの発着地となっているラッセランドでコンサートやダンス披露、ねぶた囃子持久力大会など各種コンテストやイベントが開催されます。たくさんの屋台・出店もあります。
○青森ねぶた祭/8月2日~7日
武者や歌舞伎、神話などを題材に作られた山車灯籠が、夏の夜空を焦がす勇壮華麗な火祭りです。8月1日には前夜祭が行われ、最終日の8月7日は、ねぶた海上運行と青森花火大会のコラボレーションでフィナーレを飾ります。
○浪岡北畠まつり/8月中旬
浪岡城を築いた北畠氏にちなんだお祭。浪岡八幡宮宵宮にはじまり、赤ちゃんの健やかな成長を願う泣き相撲大会やねぶた運行などが行われています。
○雲谷高原夏祭り【ひまわりロード・雲谷かがり】/8月中旬
八甲田の麓モヤヒルズで開催され、精霊を送るとともに残された人々の安全を祈願するお祭。やぐらを囲んで輪になり、市街の夜景を見ながらの盆踊や山肌に赤々と浮かぶ大文字焼きのほか、去り行く夏の夜空を彩る打ち上げ花火がお祭を盛り上げます。
○あおもり雪灯りまつり/1月下旬
「雪」と「食」を活かして冬を楽しむイベント、市民手作りの雪灯りが、澄んだ空気に美しく揺らぎ、温もりある幻想的な空間を演出します。