秋田県大館市

21世紀に飛翔する環境先端都市
http://www.city.odate.akita.jp/

人口 72,735人(平成30年11月1日現在)
主な産業 第1次産業 2,892人(8.1%)第2次産業9,663人(27.1%)
第3次産業 22,801人(64.0%)総数(分類不能分含む)35,605人
市の紹介  大館市は周囲を300~1,000mの山々に囲まれた盆地で市域面積は913.22k㎡ です。市内には湧水が多く、すべての河川は市中央を西流する米代川に注ぎ、「長走風穴高山植物群落」「芝谷地湿原植物群落」「秋田犬」「ニホンザリガ二南限生息地」「声良鶏」「比内鶏」の国指定天然記念物を有する緑あふれる自然豊かなまちです。市内には、旧石器時代石刃文化期の松木高館平遺跡を最古に、縄文時代以降の集落跡、寺跡、城館跡など、先人の営みを知ることができる遺跡が数多くあります。近世には久保田城の支城である「大館城」が置かれ、以後、米代川中流域の政治、経済、文化の中核都市として現在に至っています。
国指定重要文化財「八幡神社(本宮・若宮)二棟」、登録文化財「桜櫓館」、秋田県指定文化財「北鹿ハリストス正教会聖堂」のほか、60件の県・市指定文化財があって、先人が大館の地で力強く生きてきた創意と努力を窺い知ることができます。また、封建社会を批判し直耕(ちょっこう)社会の構築を唱えた「安藤昌益」、その著書を世に紹介した初代京都帝国大学文科大学長「狩野亨吉」、日本外科学会会長を務めた「鳥潟隆三」、TYK式無線電話の発明者の一人「鳥潟右一」、世界的軽業師「鳥潟小三吉」、東京物理学校の創設者の一人「谷田部梅吉」、高導磁率合金センダスト発明者「山本達治」、プロレタリア作家「小林多喜二」ら偉大な業績をあげた先人を輩出しました。
縄文を活かした
まちづくりの紹介
 縄文遺跡をはじめ、多くの遺跡、文化財に恵まれた大館市は、これら貴重な文化遺産を正しく後世に伝えていく義務があります。そのためには行政のみならず、市民の郷土に対する理解を深めていくことが何より重要となってきます。保護、保存はもちろん、これらを市民が身近なものとして受け入れることができる環境づくりや活用の手立てが考えられなければなりません。
今後の取組みとして
・遺物などの諸資料や調査研究成果の展示等により、市民が日常的に接することができる環境づくり
・縄文遺跡を含めた郷土の史跡を紹介する催しの開催
・県北部米代川流域の鹿角~大館・北秋田~能代・山本地域に点在する貴重な縄文遺跡めぐりなど、縄文ファンのための広域ルート整備を図り、文化資源の経済価値を活用した地域づくりをめざす秋田県の基本構想(あきた21総合計画)とタイアップした事業の展開等をめざします。
主な遺跡 池内遺跡
縄文時代前期中葉~前期後葉にかけての竪穴住居跡、土坑墓、土坑、掘立柱建物跡、捨て場などが検出されました。自然科学的分析の放射性炭素年代測定からBC3,770年~BC3,355年の結果が得られ、植物の同定により集落の周囲がブナ・ミズナラなどの落葉広葉樹林から人の手が加わってクリ・クルミなどやニワトコ・キイチゴ・ヤマグワなどの低木が混生する二次林となったこと、低木の実で酒を造っていたこと、ブリ・サバなどの海性魚類加工品を食していたことなどが判りました。
寒沢遺跡
縄文時代早期の貝殻腹縁文と沈線文を施した日本最古の片口付き深鉢口縁部が出土しました。
山館上ノ山遺跡
縄文時代前期中葉の集落跡とともに半磨製・半打製の鋒形石器が二個(長さ37.6㎝、刃部幅13.2㎝、重量1,954gと長さ34.0㎝、刃部幅11.4㎝、重量1,311g)出土しました。秋田県指定文化財。
○塚ノ下遺跡
縄文時代後期前葉の集落跡で、捨て場からは眼にアスファルトを埋め込んだ珍しい土偶が出土しました。秋田県指定文化財。
主な観光地  国指定天然記念物「長走風穴高山植物群落」・「芝谷地湿原植物群落」・「秋田犬」忠犬ハチ公の故郷、矢立温泉郷・長木川沿いの各温泉郷・大滝温泉郷、木造ドーム世界最大級「大館樹海ドーム」、大館郷土博物館、鳥潟会館、田代岳県立自然公園
主なイベント ○大館桜まつリ
毎年4月下旬から5月上旬の、桜が満開のゴールデンウイークに市内の公園(桂城公園・岩神ふれあいの森・ほか各地桜の名所)で開催されます。桂城公園では期間中にたくさんの露店が軒を連ねるほか、秋田犬展覧会など連日楽しい催しが開催されます。
○大文字まつり
毎年8月16日の送リ盆に鳳凰山に日本最大の大文字送り火が灯されます。長木川河畔で打ち上げられる花火とともに夏の終わりを告げる一大イベントです。
○大館神明社祭典
毎年9月11日が例大祭。鉦・太鼓・笛が奏でる市指定無形民俗文化財「大館囃子」とともに踊り子を乗せた華麗な山車が「イヤサカサッサ」の掛け声をあげ市中を練り歩きます。
○アメッコ市
毎年2月第2土曜日、翌日曜日の両日、市中がアメッコ(飴)市で賑わいます。天正年間から続く行事といわれ、この日に飴を食べると一年中風邪をひかないといわれています。近郷近在から飴を求めて市(マチ)に多くの人がやってきます。田代山の白髭大神も飴を買いに来るといわれ足跡をかくすためにこの日は吹雪になるといわれています。