新潟県糸魚川市

翠の交流都市 さわやか すこやか 輝きのまち 世界ジオパークのまち
http://www.city.itoigawa.lg.jp

人口 43,082人(平成30年11月1日現在)
主な産業 第1次産業 1,474人(6.4%)第2次産業8,691人(37.6%)
第3次産業 12,943人(56.0%)総数(分類不能分含む) 23,133人
市の紹介  糸魚川市(平成17年3月に糸魚川市、能生町、青海町が合併)は、日本列島を東西に分断する断層「糸魚川・静岡構造線」の北端に位置し、北アルプスと日本海に囲まれ二つの国立公園が広がる自然豊かなまちです。変化に富んだ地形と多種多様な岩石・鉱物の産出は、古くからこの地域の歴史・風土を育んできました。原始・古代においては翡翠の装身具や蛇紋岩の石斧の盛んな生産と交易で栄え、現代においては豊富な石灰岩がセメント製造や化学工業を支えているのです。古くから西と東、海と山の交流拠点として特有な文化が育まれ、貴重な文化遺産が数多く残されたまちです。
縄文を活かした
まちづくりの紹介 
 ユネスコ世界ジオパークにも認定される、恵まれた自然、文化、資源を生かし、人、もの、情報、文化の交流が活発に展開される交流拠点の形成を目指してまちづくりを推進しています。
(施策例)
「文化遺産等の保存と活用」
・長者ケ原遺跡や寺地遺跡の保存と活用を図る。
・松本街道(塩の道)の保存と活用を図る。
・伝統芸能や民俗資料の保存と伝承活動への支援等。
「文化施設の運営」
・自然史系博物館であるフォッサマグナ・ミュージアムの運営。
・埋蔵文化財の調査・活用の拠点となる長者ケ原考古館の運営。
「文化団体等の育成と協カ」
・長者ケ原遺跡友の会をはじめとした学習・愛護団体の育成。
・ジオパークガイドの育成。
・官民が一体となった糸魚川ジオパークの取り組み。
主な遺跡 長者ケ原遺跡
縄文時代中期(約5,000年から3,500年前)の大集落を主体とし、縄文時代早期から後期、古代・中世の遺構・遺物も確認されています。国の史跡に指定され、指定面積は約13.6haです。中期の集落跡では約1割の発掘調査が行われ、広場を取り囲むように墓穴、立石、掘立柱建物、貯蔵穴、住居跡、廃棄域等が環状に配置され、近くには湧水もあることから、当時の集落構造等を知ることができます。出土品にはヒスイ・蛇紋岩製装身具や蛇紋岩製磨製石斧の生産資料が膨大で、それらの生産拠点であることを物語り、遠隔地から搬入した土器等も出土していることから、当時の生業や交易を知ることができます。遺跡全域はほぼ良好に保存され、周辺には森林が広がっています。また、出土品は隣接する考古館で見学できます。寺地遺跡
寺地遺跡はヒスイ産地として知られる姫川と青海川の両河口に挟まれ、日本海に面する低丘陵の先端部に営まれた縄文時代中・晩期の遺跡です。6基の竪穴住居、径60cm余の木柱、立石を伴う縄文時代晩期の配石遺構が検出され、ヒスイ・石器・土器片等多数の遺物が出土し、縄文時代中・晩期におけるヒスイ製玉類生産の実態とこの地域の特殊な祭祀の形態をうかがうことができます。この遺跡は国の史跡に指定され、指定区域は遺跡公園となっています。
主な観光地  糸魚川ジオパーク(ヒスイ峡、中部山岳国立公園、妙高戸隠連山国立公園、温泉(蓮華、白馬、姫川、糸魚川、雨飾、焼山、笹倉、柵口、長者)、ひすい海岸、フォッサマグナ・ミュージアム)、シャルマン火打スキー場
主なイベント ○糸魚川・能生の舞楽
毎年天津神社で4月10日に、白山神社で4月24日に春の大祭が行われます。天津神社の大祭は神輿をぶつけ合うことから「けんか祭り」とも呼ばれています。2つの大祭で奉納される舞楽は国の民俗文化財に指定されています。
○根知山寺の延年
毎年8月31日と9月1日に行われる日吉神社の秋祭り。奉納される延年は国の民俗文化財に指定されている。
○青海の竹のからかい
毎年1月15日に行われる竹のからかい(竹の引き合い)を含む一連の正月行事で、国の民俗文化財に指定されています。
お知らせコーナー ○長者ケ原考古館には埋蔵文化財センターを併設しています。
○長者ケ原遺跡公園は12月から3月末まで閉園しています。
・考古館内にヒスイと人間の関わりに関する資料・情報を調査・研究する「ヒスイ文化研究所」があります。
・遺跡公園や考古館を活動拠点として歴史や自然を楽しく学習する「長者ケ原遺跡友の会」が組織され、会員を募集しています。お問い合わせは考古館または市文化振興課へ。