私たちは加害者にはなりたくありません。

 最近の住宅建築でお客様からよく言われることが 「地震に強い家」 「長持ちする家」 そして「冬を暖かく過ごせる家」を建てたいということです。

 これは、高額なお金を出して建てる家だから、これらの条件を満たして満足の出来る家が ほしいと願う素直な気持ちの現れです。

 しかしながら昨今の住宅建築は、商品のセールスポイントとしての、その条件だけの追及に 走り”家はそこに住む人とともに生きている”ということを忘れてしまっている現状があります。

 その結果として、木材の呼吸を止めてしまって、建物の寿命を縮めてしまったり、内部結露 を誘発してカビ・ダニ等の発生を助長したり、室内の空気環境が低下し、VOC(揮発性化学物質) の滞留を招きシックハウス症候群の発症を助長するような建物が多く見られます。

 私たち、建物に携わる者は、住み手である家族や、またその建物自体が、長期にわたり健康で、 安全で安心して住める家を提供する義務と責任があります。

 私たちはいかにしたら人も建物も安全で安心で、しかもお客様の要望を満たす家ができるかを、 医学・建築学・環境工学の3つの視点から研究しています。

 青森県の、ホタテの貝殻を再利用し、
素朴な質感に加え優れた能力を持つ壁材
 チャフウォール(エコネクストネット)

 内装仕上げには、透湿性のないビニールクロスはいっさい使わず、 ホタテの能力を利用し、驚きの除菌・脱臭力を持った内装塗料、 チャフウォールを使用します。

 チャフウォールは、恐いホルムアルデヒド などのVOCを吸着・分解してくれます。

 また、下地の透湿性せっこうボードとあわせ、セルローズファイバーの優れた調湿能力を最大限に生かします。

新聞紙のリサイクル断熱材 セルローズファイバー(エコネクストネット)

 一般に用いられるグラスウールの密度が10〜16kg/m3なのに対し、
セルローズファイバーは45kg/m3もの密度を持っています。

 また、有機素材ならではの繊維構造に空気や湿度をたくわえ、 優れた断熱性や透湿吸放湿性などの能力を発揮します。


湿気や空気を壁の中に入れないのではなく
   積極に循環させ、家を呼吸させるという考え方

 現在主流になっている高気密・高断熱という工法は、壁の中に空気や湿気を入れない・・ 出さないことを主としています。しかし、わずかな隙間もつくらず、完全に外気を シャットアウトすることなど出来るものでしょうか?現実、室内で発生した湿気や 化学物質などは逃げ場をなくし、換気システムで強制的に排出させなければならなず、 また構造体である木が適正な湿度を保てずに絶乾状態となり弾性を失ったり、湿気を 吸いすぎて腐朽の原因になったりしています。

 私たちは、壁そのものに調湿透湿効果や、化学物質を分解をさせる力を持たせ、 生き物である木に、適切な湿度や換気をとり、家を健康に保たせる仕組みを考えました。

生きている壁のメカニズム




(クレテック金物)
タイガー →
ハイクリンクカットボード


ダイケン →
シージングボード
アセダス

構 造 体
 日本古来の工法に、近代的な金属の補強

 日本の気候風土を考えると、設計事務所ならではのデザイン性を生かしながら、コスト面を 考えると、木造軸組み工法がもっとも優れていると私たちは考えています。

 私たちは、日本古来からの軸組み工法に加え、接合部には金具を用いたり、使用する木材には 人工乾燥材や集成材を用いるなどして耐震性を高めています。

 また、基礎には、建物を建てる土地を調査し、布基礎・べた基礎や、杭基礎などを選定します。


私たちは、従来の一括請負方式を廃し、
建て主主導の分離発注方式で建築を行います

 本当に良い家を建てるためには、どうしてもある程度のコストがかかってしまう ものです。
 しかし、工務店主体の一括請負方式ではなく、建て主主体の分離発注方式を とることで、驚くほどのコストダウンが可能になります。
 建築の専門的な部分は、建築のプロとして、私たち設計事務所がバック アップします。
 

   















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