2012 of 公益社団法人 青森青年会議所




咲顔いっぱいのまちづくり


 

 

updated 2012-12-14

 

新年のご挨拶

青森青年会議所
2012年度理事長 三枝 慎太朗

 新年明けましておめでとうございます。
本日は公私ともに大変お忙しい中、公益社団法人青森青年会議所新年祝賀会にご臨席賜り、誠にありがとうございます。また、平素より、当青年会議所の諸活動に対し、ご支援ご協力を賜りましたことを心より感謝申し上げます。
 昨年度、当青年会議所は創立60周年を迎える事ができました。ひとえに青年会議所特別会員はじめとする先輩諸兄のご尽力と、地域の皆様のご理解ご協力ご支援によるもの、賜と感謝の念に堪えません。これまで頂いたご恩に報いるべく、新たなる次代の幕開けとして、今後も積極的にJC運動を推進して参ります。
 昨年度は、人知を超えた東日本大震災の発災を受け、日本中が不安に苛まれました。このような時こそ、我々青年が使命感をもって「明るい豊かな社会」の実現に向け行動すべきであると考えます。2012年度公益社団法人青森青年会議所は『青森を愛し慈しむ、咲顔(えがお)あふれる地域の創造〜次代への新たな挑戦 : A New Challenge for the Next Era〜』というスローガンのもと、我々青年が次代を切り拓く気概を持って挑戦し、私たちの住む青森、そして、関わる全ての皆様に心の底から湧き出る希望の“咲顔” (えがお)の芽を息吹かせ、活気とたくさんの咲顔で包まれた「明るい豊かな社会」の実現に向けて、メンバー一同勇気と情熱を持って活動して参ります。
 創立60周年を超えて、新たなる次代へのスタートを迎える年、公益社団法人青森青年会議所の理事長として身の引き締まる想いであると共に、次なる未来へと繋ぐ使命感を持ち、この頂いた責任を全うできるよう粉骨砕身努力して参ります。一年間どうぞよろしくお願い申し上げます。
 最後に、皆様にはこれまで同様、公益社団法人青森青年会議所に対しまして、ご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げるとともに、この一年が皆様にとってすばらしい年となりますよう、ご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせて頂きます。

2012年度公益社団法人青森青年会議所理事長所信

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理 事 長  三枝 慎太朗

スローガン

青森を愛し慈しむ、咲顔(えがお)あふれる地域の創造
~次代への新たな挑戦:A New Challenge for The Next Era~

所信

 1951年、この青森の地に全国で15番目という早さで、青森青年会議所は誕生しました。戦後間もない荒れ果てたその地域を目の前にし、復興を信じ、明るい未来を願った先輩青年が、若人の集まりである青年会議所を創立しました。以来この青森青年会議所は、青森の地とともに歩み、昨年度は創立60周年という記念すべき年を迎えることができました。
そして今年度、青森青年会議所の新たな1年がはじまります。地域に愛され、必要とされてきた証でもある60年という歴史を踏まえ、私たちはこの青森青年会議所という場所で更なる飛躍の一歩を遂げる年となるべく行動して参ります。

●はじめに

 2011年3月11日、私たちが忘れることのできない東日本大震災が発生しました。国民が今まで築きあげてきた日本という誇りある国は、人智をこえた震災により一瞬にして絶望に打ちのめされ、東北の被災地域を中心に甚大な直接的被害を与え、さらには間接的にも日本国内外に多くの影響を及ぼしました。政治の混迷、地域経済の低迷、更に追い討ちをかけた震災は、我々が住む青森市においても様々な影響を与え、本来あるはずであった生活が一瞬にして不安に包まれました。我々の先輩方は、戦後間もない荒廃したまちを目の前に、地域の再生は青年の務めであるとの使命感を持ち、青年会議所活動を開始し、「明るい豊かな社会」の創造に向けて果敢に挑戦し続けた結果、今の青森があり、そして我々がいます。今まさに青森青年会議所として求められることは、今一度青年会議所の原点に戻り、我々が青年としての勇気と気概を持ち、果敢に挑戦する一歩を押し進めることです。
 青年会議所は青年が地域を愛し、慈しみ、チャレンジ精神を持って未来への夢を掲げ率先し行動を起こす場所であります。そしてその活動を通じ、ともに磨き合い自己修練を行う団体であります。若い我々が未来を思い描き、果敢に挑戦していく勇気を持つことが、我々が住む地域により大きな活力を生み出すことに繋がると確信しています。そして、このような時世の今こそ、我々には心から湧き出る優しさと希望に満ちた“えがお”が必要なのではないでしょうか。人は辛いときや苦しいときでも、人と人との繋がりの中で、優しさに触れたとき、感動したときに優しくそして慎み深い“えがお”になります。その“えがお”は自分だけではなく人から人へ伝播し、誰もが心を豊かにするのです。その優しさに満ちた希望の“えがお”にあふれる地域こそ、青年会議所の掲げる「明るい豊かな社会」ではないでしょうか。
日本民俗学者の柳田国男は日本人の“えがお”には二つの種類があると定義しています。時に人を傷つける“笑み”に対して、優しさや慎みを含んだ“咲み”があると。今我々に必要なのは心の底から湧き出る希望の“咲顔” (えがお)を創ることです。私たちの住む青森を活気とたくさんの咲顔で包まれた「明るい豊かな社会」を創造するために、勇気と情熱を持って活動していきます。

●挑戦する強いリーダーを育成する

 1990年のバブル崩壊から繋がるこの経済の低迷は、今では“失われた20年”ともいわれ、先行きが見えないデフレ不況が企業を守りの姿勢へとシフトさせ、人材育成投資の縮小など、消極的な組織体系となり、誰がリーダーであっても形になる体制を構築してきました。その結果、解決すべき問題が発生しているにもかかわらず、かかわり合うことを避け、問題を放置する消極的な考えが蔓延し、率先して諸問題に取り組む挑戦するリーダーが不在となっているのです。この先行きが見えない現代において、「明るい豊かな社会」の実現を目指す我々青年会議所メンバーこそが率先して地域を牽引する強いリーダーとなる必要があるのです。利他の心が育む強い健全な信念と大局観を持ち、揺るがず、組織のために、そして愛する地域のために、その健全な信念を広めていく人は必ずや我々の住む地域を明るい未来へと導けると確信しています。今だからこそ、青年会議所で学び得る指導力開発を通して20歳から40歳の間にその強い信念、強い志、そして自らが責任を負い挑戦していくリーダーシップを習得し希望の“咲顔”あふれる「明るい豊かな社会」の創造を目指しましょう。

●咲顔(えがお)あふれる会員拡大と交流

 昨年度掲げたVision60。そのスローガンでもある“CONNECTING PEOPLE〜人と人を繋げる〜”。60年という長き歴史の中から得た青森青年会議所の本質でもあり、未来へ向けて紡いでいく大切な伝統でもあります。人との繋がり、そしてその活動を通じ、修練することで我々は明るい豊かな社会の創造に寄与していくのです。会の運動をより大きな力とし広く伝播するためにも会員拡大は重要な項目の一つであります。昨年度は目指せ100人LOMを掲げ、近年では類を見ない爆発的な会員拡大を実践いたしました。しかしながら、我々は更なるメンバーの拡大を推し進める必要があります。現在の青年会議所メンバーの年齢は一極化しており、数年後には大多数のメンバーが卒業を迎え、現在の半数以下となることが明らかとなっております。まずはこの現状をメンバー一人ひとりが理解し会員拡大を推し進めるために、拡大率50%を目指し行動しましょう。さらに、地域に愛され60年という歴史を築いた青森青年会議所の更なる一歩はこの繋がりをより大きく、そして次代へ繋ぐものとする必要があります。新メンバーとなる若い同志が、一刻も早くメンバーとして誇りを持ち、地域を想い、活動ができるよう、青森青年会議所が持つ歴史ある交流、そしてメンバー同志の新たなる交流から、青森青年会議所の本質を学び、その活動を通じ修練することで、自己成長を遂げ、未来へと繋がる希望のJAYCEEとなるのです。交流を通じた心と心の固い絆を育み、今後の青森青年会議所が未来に向けた希望の咲顔であふれる場所となるよう活動しましょう。

●咲顔(えがお)あふれる青少年の健全育成

 このまちの宝であり、希望でもある、次代を担う子どもたちの健全育成を慮ることは、「明るい豊かな社会」の実現を目指す青年会議所において必要不可欠な大切な活動です。しかしながら、現在我々を取り巻く青少年環境は少子高齢化による子どもの減少、首都圏への人材流失、さらには就職難など、自分の将来に展望を持ちにくい世の中になっています。明日の郷土を担う青少年の健全育成には、この生まれ育った地を愛し、誇りに思う地域に根ざした心を育むこと、そして将来の夢や希望を持ち、未来を切り拓く力を育む事が明るい未来の創造に直結する取り組むべき重要な課題であります。まず、地域に根ざした心を育むためには、自分達が今いるこの地域の誇るべき伝統や文化を認識し、感謝することで、この地を愛し、慈しむ心を育てることが必要であります。そして、先行きが見えにくい今、未来を切り拓く力を育むためには、将来への夢や希望を抱かせ、自分の考えで行動できる自律した心を育てる必要があります。今後の地域未来を背負って立つ地域に根ざす心を持った自律した青少年を健全育成し咲顔あふれる青森の未来を創造していきましょう。

●咲顔(えがお)あふれる青森ねぶた

 青森市の誇り、そして日本が誇る最大級の火祭りである青森ねぶた祭。青森青年会議所として地域を代表するこの祭りを忘れることはできません。人口30万人以上の都市部では最も積雪の多い青森市、その長い冬から鬱積した市民のエネルギーを一気に解放するこの青森ねぶた祭こそ、私たちに生きる活力と希望を与える最大の祭りです。昨年度は、震災にて被災した子どもたちに、青森ねぶた祭を体験していただき、たくさんの笑顔と希望を与えることができました。ねぶた囃子に心躍らせ、勇壮美麗なねぶたに感動し、笑顔とともに力尽きるまで跳ねる。青森ねぶた祭は私たちの心を躍らせ、参加するすべての人々を感動へと導く、地域の誇るべき宝であります。私たち青森青年会議所は人づくり、まちづくり事業として今まで44回のねぶた出陣をして参りました。この、連綿と続く誇りあるねぶた事業の火を絶やさず、未来へと繋げるためにも、私たち自らがねぶたの魅力を再認識し、ねぶたを心から愛する人とし、伝えてゆく必要があります。そして、今年度迎える45回目の運行を通じて、たくさんの人へこの祭りが持つ活力と躍動する魂を伝播し、青森ねぶたに携わる全ての人々が感動と希望の咲顔で繋がるねぶた運行を実施しましょう。また、公益社団法人青森青年会議所として、更なる地域活性の一助となるよう、ねぶたを活用した人づくり、まちづくりのこれから可能性を模索し、地域の未来へと繋がる新たなる一歩を踏み出しましょう。

●挑戦するJAYCEE

 この混乱した時代に、青年会議所のメンバーであることは、大変貴重なチャンスでもあります。出向など様々な機会を生かすことは、自己の見聞を広げ更なる成長に繋がります。そのような行動を通して、青年会議所に所属していることの喜びを今一度感謝し、その意味を考え、そして活用するのです。今年度は、青森青年会議所として10年ぶりとなる青森ブロック会長を輩出いたします。併せて、ブロック会員大会の主管LOMとしてこの青森市に青森県8LOMの同志が集結いたします。我々青森青年会議所が全力をもってこの青森ブロック会員大会へ挑み、青森青年会議所、そして青森市の魅力を発信し、咲顔あふれる大会となるよう活動をしていきましょう。また、青森青年会議所を代表し出向するメンバーを、全会を挙げてサポートすることは、未来の青森青年会議所に繋がる大切な活動です。出向で得た様々な学びをLOMでの活動に生かすために、会全体に情報を伝達し、共有していきましょう。何もしなければ何も得ることはできません。目の前にあるチャンスに向き合い、常に一歩前進することを心がけ、果敢に挑戦するJAYCEEとして常に誇りを持って行動しましょう。

●未来へ繋がる組織への変革

 2010年9月、青森青年会議所は公益社団法人認定を取得いたしました。そして昨年度は公益社団法人として一年目を無事経過することができました。しかしながら、公益社団法人組織としての会の運営面の変革が必要であることが明白となりました。より公益性を持った活動を実施していくためにも、まずは事業の公益性の審査機能の充実、そして財政関係の管理強化を促し、会の財務にかかわる部分の整備を推し進めます。そして、定款・諸規程の見直し、そして会務の整備を実施することで青森青年会議所の基盤を再確認し、未来へ繋がる一歩を踏み出しましょう。さらに、情報化社会においての広報のあり方も見直す必要があります。公益社団法人としてより広く様々な人々に活動を伝播できるよう、時代に即した効率の良い広報活動を充実させましょう。加えて、昨今の経済、生活環境の変化に対応できる会議体制の充実も大切な要素であります。会議の効率化を図り、一人ひとりが会運営の意識を持ち、会全体で活気ある青森青年会議所活動を促し、時代に即した未来に繋がる組織として変革していきましょう。また、この度の災害の復興への支援も忘れてはならない重要な活動です。昨年培った繋がりを生かしたLOMでの支援活動はもちろんのこと、東北地区にいる青年会議所として、青森ブロック協議会、東北地区協議会と連携し、復興へのサポートを率先し行動してまいります。加えて、青森青年会議所内の災害時対応の整備も充実させ、不測の事態にも耐えうる組織体制を構築してまいります。

●結びに

 先行きの不透明さから閉塞感漂う地域社会、そして東日本大震災により現在の我々は不安な毎日を過ごしていることでしょう。しかしながら、私たちは今ある現状を正面から受け止め「明るい豊かな社会」を創造していかなければなりません。誰かがやってくれるのではなく青年である私たちが地域を想い、果敢に挑戦する必要があるのです。 “幸せだから笑顔になるのではない、笑顔になるから幸せなのだ” (アラン:仏、哲学者) 今だからこそ我々青年が“えがお”を絶やさずに果敢に行動することが必要である。そしてその“えがお”は心の底から沸き上がる愛情と慈しみにあふれた“咲顔”(えがお)であるべきである。青年として、そして青森青年会議所としての情熱と健全な信念を持って行動し、活動を通して繋がるたくさんの人に咲顔という希望の花を咲かせようではないか。

基本方針

上記の(所信)を受け、下記の6点の基本方針を立案しました。

1.挑戦する強いリーダーの育成

2.未来を創る会員拡大と交流

3.地域を愛し、希望にあふれた青少年の健全育成

4.ねぶたを愛する人を育む事業及び咲顔あふれる第45回ねぶた運行

5.活気と咲顔にあふれる青森ブロック会員大会の実施

6.未来へ繋がる組織への変革

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